孤独なゲームログ

可哀想なゲームおじさんの独白にして毒吐

【ゲーム感想】ぬきたし その1【ネタバレあり】

正式名称は『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?
これの"1"と"2"の同梱DL版を購入して即消化した

内容は名前から察しがつくと思うがR18指定のADV、要はエロゲーである
クッソライトなゲームからこれを書くのは頭オカシイかもしれないが、ここは寂しいおじさんのチラ裏書き叫び場所なので…

私は寂しいおじさんだが実はこの手のゲームはあまりプレイしていない
年齢指定を踏みにじって学生時代に友人間で貸し借りでプレイするだけして、いざ諸々が落ち着いたらプレイしなくなるという業界からしたら悪質な早漏野郎である

まぁ実際に私の学生時代くらいまでがこの手のゲームの最盛期で、私が社会人になったくらいからはひたすら衰退と逆風が吹いていて単純に魅力そのものが薄くなっていたというのもあるだろう
まさか10年以上の時間を経て再びこの手にとってプレイするとは思わなかった

某死にかけ動画サイトのアレなジャンルでちらちらしてたのだが、ジャンルがジャンルなので触れずにいた
最近、正月明けにも関わらず病欠で1週間以上休むような自体で暇だったので軽く動画に触れたら中々クリティカルだったので即購入に至った

ただそれが本当に良かった
暇ゆえの即時行動で良かった、一気に消化できて良かった
仕事の合間に消化してたら絶対色々苦しんでただろうからなぁ

今回は何回かに分けてこのゲームの肝たるキャラクター毎に色々叫んでいきたい


■前提情報として
この作品では"抜きゲーみたいな島"こと『青藍島』で起こる
ここでは"ドスケベ条例"なるド直球な決まりがあり、一定年齢以上に達した"性人"は積極的に"性産行為”をつまりはドスケベをしなければならないという決まり
主人公はこの積極的なドスケベ、誰彼構わなくセックスすることを忌避し、それに抗う様に立ち向かっていくというストーリーライン所々で怪しい単語があるが根本は中々真面目で所謂中二ストーリーチックである
ドスケベだけどね


■橘 淳之介
この作品を引っ張り突っ走った主人公
主人公の中身が空虚なクセに設定やステータスだけが盛られる糞みたいな昨今、それとは真逆に中身がつまりに詰まった人物
どのヒロインとのルートでもおバカでシブトイ、ド変態で熱い、頭イカレてる童貞インポ野郎だけどこの作品に見合った素晴らしい主人公だった
筆舌に尽くしがたい良い奴なんですよ、ひたすらに

ただ"2"で射○の勢いを使った立体機動でアイ○ンマンと戦ったりまでは許容なんですが、その後クソ真面目トークでア○ルセッ○スを仲間の目の前でこなすのまでされちゃうとついて行けないかなって
あとTシャツはダサい

本当に出会えて良かった主人公


■橘 麻沙音
主人公の半身、実妹キャラで私がこの作品を購入しようと思った理由
引きこもりダウナーテンションとめっちゃ早口でデュフフして、隙あらば屈伸煽りや炎上をかます可愛い恵体妹

声優さんの熱演相まって非常に愛らしいキャラクター
世話のいるダメな妹であると同時に兄の理解者、そして止めどなく流れるエロパロを鋭く切り返す毒舌…
正直"妹キャラ"で刺さったことが今まで一度も無かったんだが、アサちゃんは本当に可愛らしくて刺さったキャラクターだった

1では関連ルートがないという非常に残念極まりない事があったが、2ではミニシナリオとして個別展開があるのと共通ルート上において非常に大きな役を努めている
"2"の異世界オナホ状況でもなお妹を取り戻すべく全てをかける兄という激熱模様は本当によかった

…ファンディスク作ってさ、淳之介をTSさせてアサちゃんとレズセをお願いしたいぜひ


■片桐 奈々瀬
この"抜きゲーみたいな島"にきて初めてマトモに関わった人物
島にとっては模範的に性活する"ビッチ"でとんでもないドスケベプレイの噂が立っているような美少女だが、実際はそれらはすべて擬態
彼女もこの島の風土に抗う人間の一人で、主人公と志を共にして活動を開始した

主人公の根源に関わるエピソードを持った古幼馴染
なんというか本当に良い娘過ぎてね…どのルートでも妹とは立ち位置の違う主人公の理解者でだいたいオカンと化しちゃうけど
幼馴染属性はやっぱ報われない側面があるよね

そんな彼女メインのルートは他ルートに比べて若干"足りていない"感のある感じ
目的こそ果たしたけど…といった形
ただし主人公がどんな事になろうとも"真に大切な人"と目的を果たそうとしたからこそのルートなのかもしれない

"2"でのアフターでは筋肉信仰になった淳之介とダメ男製造機となっている
ただこのダメ男製造機としてなんでもやって上げるのはもしかしたら"なんでもやって上げないと"みたいな独占欲とかそうすることで淳之介離れないようにしているとかの側面かもしれない

またこのアフターではグランドルートの様に防人老人から文乃を取り戻してエンドという形になっていた
…もしかして筋肉信仰になっていたのはこの為だったりする?
恐らくNLNSメンバーや貧乏同居生活で少しずつ親交が深まったSSビッグスリーと協力して行なったのかもしれない
そうするとグランドルートとは別軸に共存の道となるのかもしれない

かもしれないばっかだけどアフターまで踏まえると満々満足


■度会 ヒナミ
ドスケベ条例に立ち向かう組織『NLNS』を立ち上げて仲間となったロリ少女(年上)にして本世界の聖母
1における敵役に該当する組織SS、その中核メンバーの一人"糺川礼"と深い関わり合いがあり、彼女メインのルートではその礼先輩と関わりながら進む

他シナリオがシリアスではないとは言わないんだが、ヒナミルートは礼先輩が関わることでクッソ激重ドシリアスな場面が多々あって心にクる展開が目白押しだった

そんなルートで語られるヒナミは本当にね…本当に尊い…マジで尊い
全てを背負い込んで疾走する淳之介だからこそね…尊い

"2"でのアフターは非常に平和な内容だった
まぁあれだけシリアスに駆け抜けて手に入れた結果のアフターになるので、色々なしがらみから開放されたヒナミと礼先輩と平和的に過ごすのはとっても良いことなんでありがたい限り

このアフターも非常に満足
ヒナミは圧倒的包容力で受け止めてくれる聖母にして女神にして天使ですが、その一方で隣に居る相手なのでそれをきちんと自覚してプレゼントを送って、かつてのエピローグで語った冗談がアフターエピローグで現実となるのは本当にね、尊い

あと話は変わるけど"2"のアフターの日焼けはちょっと反則級にドスケベだと思う


■畔美岬
襲われかけていた所を救い『NLNS』に参加した地味な文学少女…のように認識させられていた本作TOPクラスのやべーやつ
NLNSに参加するものの感性は"青藍島"そのものどころかソレを上回るくらいにやべーやつ
モブで地味で周囲から認識されずにドスケベ条例下でも性産行為に至れなかった…らしいがどうも世界が彼女を認識させなかったんじゃないかと思う程度にやべーやつ

そんなやべーやつだが彼女メインのルートでは色々な描写は他ヒロインより結構丁寧だった気がする
まぁそこを最後に本編シナリオはどんどんやべー方向になっていく訳だが…

主人公も主人公で美岬はモブ、だからモブは美岬、美岬相手なら何でも分かるし即チ○コをぶち込めるとかいうもはや現実改変級の能力を見に付けだす辺りとんでもないシナリオではある

美岬ルートだけでなく他のルートでも段々と本性がバレていき、各所でやべーやつとして輝く
"2"に至ってはメインメンバーの大半が彼女をとんでもない奴だと認識しているので扱いもわりかし酷くなっていくのだが、やべーやつで鋼鉄メンタル持ちなので止まらない

"2"のアフターでは相変わらず騒々しい二人とその被害者あれこれみたいな内容
県知事にドスケベパロディしていいですがの下りは心底県知事に同情した
またアフター最後のくだりを見る限り、このルートでは今後も悪人が跋扈しても多分この二人に一掃されるようなことになるんでしょうね
…メルクオリアがバージョンアップしてとうとう固有キャラまで美岬に変換してたけど、これ彼の脳みそ大丈夫ですかね?
将来メルクオリア無しで全部美岬に見えるようになって狂う美岬の詩みたいなことにならないですよね…?


■琴寄文乃
ぬきたしのキーパーソンにしてグランドルートのメインヒロインとなるロリ少女(年下)
彼女の存在そのものがドスケベ条例打倒のキー

彼女含めてぬきたしのグランドルートはとんでもなく素晴らしい
わたちゃん先輩は聖母で尊さの極みだったのに対してむべむべはひたすらに可愛くて可愛くて堪らなかった
…そんなに可愛い推しなのに性癖は美岬に次いで尖ってるんだよなぁ

しかもこのルート単純にシナリオとしてすっごく面白くて困っちゃう
今までのルートでは立ちふさがる敵だったSSとの共闘、別ルートではラスボスだったヤクザを師匠にしたり、その師匠が最終戦に弟子の尻拭いといって参戦したりと無駄に熱かった

超個人的な話になるが、"2"最序盤でアサちゃんと兄弟抱擁に交じるのがすごく可愛くて数分止まった思い出がある

"2"のアフターはグランドアフターとも言うべき内容になっていて、"2"騒動後の文乃アフターとなっている
このアフターはなんというか"終わり"を感じさせて〆に向かっていっているのがわかってもったいない感があった
デート騒動を経て、最後の〆、ED曲からのタイトルインでのぬきたしロス感が凄かった

 

■ぬきたしのサブキャラ特筆

・仁浦県知事
ドスケベ条例を制定した人物
どんなドスケベ人物かと思いきやかなり合理的主義と大きな野心を持った自称"悪人"

どのルートでも、"2"の平行世界ですら基本的には"敵"の立場
ヒナミルートでは最後に立ち塞がるラスボス、グランドルートでは最後の黒幕と三つ巴殴り合いをすることになる

そんな具合だが設定や背景を考えると単なる敵、彼の言う通りの悪人で終わらない魅力あるサブキャラクター

"2"では所々でネタキャラと化していて、少しでも娘に良いところを見せたくて頑張っている
でもバブみ幼稚園を作った張本人だったり、メスガキ射精管理にハマってたりは知りたくなかったなぁ…


・手嶋俊英
青藍島に潜む裏風俗を取り仕切るヤクザの若頭代行、ド直球に悪人
ヒナミルートでは性人未満の少年少女を使った商売を執り行っていたり、美岬ルートでは文乃を確保してやりたい放題して美岬ルートのラスボスとなっていたような擁護のしようがない悪人

グランドルートでは他ルートとは異なり完全に潰され、本島にも戻れず酒をかっくらい逃亡先を考えているような状況
淳之介は彼の持つ勃起を全身に行うとかいうトンデモ異形スキルである"漢勃"を学ぶ為に彼を"師匠"としたというなんとも美味しい役を得て、最終戦に弟子の尻拭いだと言って参戦する激熱模様

更に"2"でも所々で美味しい役回りを得ていて、マニラから呼ばれたりマニラから援護射精したりしていた


"2"が主体になるSSビッグスリーメンバーなどは次回の感想で